第11回
人類の特権と重責

動物の進化と人類の想念波動


人類の想念波動が惑星の命運を握っていることは、このシリーズの一貫したテーマである。

今回は、人類の発する想念波動が実は「人類以外の生命体の進化をも左右する」ということを、想念作用の別の側面として追記したい。

先ずは、ハート出版から出ていた「ペットが死ぬとき・・誰も教えなかった別れの意味」(シルビアバーバネル著、近藤千雄訳・編)から、今回の記事内容を傍証する部分を引用させていただく。(同書は「ペットは死後も生きている」を改題した重版である。
同書の「古代霊シルバーバーチに聞く」と題した質疑応答の中で、質問者とシルバーバーチの回答に、他の生命の進化に人類の想念がいかに影響を与えるかが記述されている。)


質問者:動物同士は殺し合っているのに、なぜ人間は肉食や動物実験をしてはいけないのでしょうか。

シルバーバーチ:それが人間の進化の指標だからです。人間が進化すればするほど地上からの残忍性と野蛮性が消えていきます。愛と慈しみと寛容の精神が地上にみなぎったとき、動物の残忍性も消えて、それこそライオンと羊が仲良く寄り添うようになります。

質問者:しかし、動物の残忍性も動物としての発達の表れではないでしょうか。
シルバーバーチ:あなたもかつては動物だったのですよ。それがここまで進化してきた。だからこそ太古に比べれば動物界でもずいぶん残忍性が減ってきているのです。トカゲ類で絶滅したものもいます。なぜ絶滅したと思いますか。人間が進化したからです。


実にサラッと話しているが、ここには重大な内容が凝縮されているのである。

現象界の全ては潜象界の波動が支持して存在することを知らない者にとっては、上の質疑応答の内容は頓珍漢で質問と回答が噛み合っていないように思われるであろう。

唯物文明にすっかり毒されてしまった者、または高まる地球の波動にすでに乗り遅れつつある唯物主義者の反応は例えば次のようである。

「動物同士は殺し合っているのに、なぜ人間は肉食や動物実験をしてはいけないのでしょうか」という質問に対する「それが人間の進化の指標だからです。」というシルバーバーチの回答にはこう反応する。『なんでそれが人間の進化の指標なんだ?勝手に指標にするなよ。』と。

「人間が進化すればするほど地上からの残忍性と野蛮性が消えていきます。」には『人間の進化で人間の残忍性や野蛮性が消えるのはそりゃ当然だろう。それが動物の残忍性と野蛮性と何の関係があるんだよ。動物は動物ぢゃねーか。』と反応する。

「しかし、動物の残忍性も動物としての発達の表れではないでしょうか。」という質問に対する「あなたもかつては動物だったのですよ。それがここまで進化してきた。だからこそ太古に比べれば動物界でもずいぶん残忍性が減ってきているのです。トカゲ類で絶滅したものもいます。なぜ絶滅したと思いますか。人間が進化したからです。」というシルバーバーチの回答にはこう反応する。
『まったくもってナンセンス!≪人間が進化したから太古と比較して動物達の残忍性が減り、トカゲ類が絶滅して・・≫はぁあぁ?・・なぜ絶滅したと思いますかぁ?・・人間が進化したからですだとぉ?何だって?人間が進化するとトカゲが絶滅すんのかよ!どういう関係があんだよ!じゃあ、俺が英語話せるようになったら、人工衛星が墜落すんのかよ!俺がミリオネアになったらカラスが絶滅すんのかよ!関係ねーだろっ!ワケ解んねーこと言ってんぢゃねーよっ!』である。

では、そのワケを解ってもらおう。次の通りである。


想念波動は人間個々人や人類という限られた範囲で作用するものではなく、想念作用に触れたこのシリーズの第2回、3回では、自然環境をも左右し、悪くは業想念崩壊で天災地変をより過酷な大難にする旨も述べた。

良くは人類のみならず、動物という他の種族の進化を促進することにも繋がっているのである。

宇宙は先ず波動ありきであり、人類の想念波動もまたそれに準ずる。

即ち人類の想念波動の在り方によっては、創造された宇宙を更に進化・推進する力を持ち、その力に責任を伴っているということである。

人間の本来の存在意義は全宇宙の進化を推進する神の地上代行者(分け御魂)であることにある。

人類は人類の住む惑星とその惑星上に生息するあらゆる種の進化に対して特殊な使命を帯びている特別な存在なのだと理解されよう。


特別な存在は特権を持つと同時に重い責任を背負うものである。

責任を取る時はその身をもって為されるもので、言葉だけで責任、責任と言っていればよいものではない。

シリーズ第10回で記したように、愛・愛と言葉を弄び、悪想念の制御等想念作用を蔑ろにしてきた結果、不徳の文明を築き、崩壊の淵に立たされてきたように、物理行動的および想念的実体の伴わない奇麗に化粧された言葉には意味はないばかりか、事実を隠蔽して却って宜しくないことになるのである。


特権の使用方法を誤れば、自らの身をもって償う。本来はその特権を正しく駆使するため、人類に与えられた知性であり、理性であり、技術発明・発見であり、文明でなければならないのに、宇宙間の人類の中でも不良惑星人は自分中心で利己心に満ち満ちて「進化」を続けてしまった結果、どん詰まりの袋小路に自らを追い込んでしまったのである。

間違った方向への「進化」は矯正せねばならない。

一大天譴という一見「悪」に映る大破壊を通じ、反省を経て正しい進化の大道へと矯正するのである。


大所高所から見れば不良惑星人というステージも正しい進化過程で通過せねばならない学習段階ではある。

そして時機到来した今、いつまでも不良惑星人としてのステージで足踏みをしていてはならないのも事実である。

迫るアセンションという千載一遇の機会を逃すことなく、一人でも多く優良惑星人として新たな一歩を踏み出してもらいたい。

さて、この人類の「特権」を「使用上の注意を守って正しくお使いになって」いる存在こそが優良惑星人なのである。

優良惑星にはその精神波動を反映して肉食の嗜好はない。

このことに例外はなく、あればそれは優良惑星ではない。

優良惑星への昇格条件の一つは肉食の放擲(ほうてき:投げ捨てること、うち捨てること)だからである。

地球は法則どおり、惑星の波動上昇により、現象面では一大天譴とアセンションを通じて優良惑星へと昇格することが決定しているため、肉食人種は不要の存在となる。

嘗て恐竜が波動上昇していく地球惑星上では、次第に不要な「型」として滅んだように、肉食人種も優良惑星へと昇格する地球では不要な旧型となるため、「廃棄処分」する必要がある。その肉体を失って別の肉体に生まれ変わるより他はない。

ただ、恐竜の時代、恐竜たちの転生先は同じ地球環境内において、新種の生物として進化した哺乳類などであったが、優良惑星へと昇格する地球に肉食人種が転生することはこの先ありえないため、どこか別の不良惑星ないし原始星が最適な転生先となる。

シリーズ第8回『現存地球惑星人の来歴』で述べた、嘗て優良惑星からこの不良惑星へ優良惑星不適格者として降ろされた時のように、また、この「地球大学」での課題をこなし切れず落第していくわけである。

まあ、それはそれで内包する精神波動に合致しているため、他の不良惑星や原始星が相応しい転生環境なのであり、優良惑星へと昇格した新生地球に転生するようなことがあれば、それはその魂にとって却って「地獄」である。


不良惑星人は、与えられたその知性や発明・発見や技術、延(ひ)いてはその文明における「特権」の意味を履き違え、「万物の霊長」として思い上がって、何をしても許されるとばかりにこの惑星をズタズタにしてきた。

そのつもりはなくとも、想念波動の作用を知らず、一方で口に愛だの平和だの慈悲だのと唱えながら、他方で我欲の充足を優先し、悪想念をほしいままにしてきた。

また、動物を殺してその死体を食料とすることで、不自然にその生存を否定される動物等の悲哀と憤怒の念が業想念層をさらに汚濁することも知らず、死体を貪り食う卑しき習慣を「豊かな食文化」などと称してその蛮行を覆い隠し、高級ぶった低級さを遺憾なく発揮してきた。

数え切れぬ動物たちの惨殺という犠牲の上に。


特権とは特別な権利であるだけに、特権の誤用に対する責任は格別重い。

すなわち同じ生命の同朋である動物たちを殺して食すことを目的に肥育して、有無も言わせず惨殺し、動物達の恐怖と悲哀と憤怒(ふんぬ)と怨恨の想念を業想念に蓄積し続けた「特権の誤用」により、地球惑星波動の上昇との歪みを大いに生じ、一大天譴という徹底した大掃除による自滅で責任をとるのである。

特権の誤用かつ乱用により自ら招いた人類史上最大の惨劇である。

少なくともこの時点で、自ら好んで死肉を摂る者またそれを勧める者は淘汰されることになる。

新生地球に居てはならない「古い型」「恐竜」だからである。

(ついさっきまで肉を好んで食べていた者が、古い型の淘汰と聞いて驚き、突然菜食になったとする。これでは宗教と同じ「戒律」による脅しとそれにより引き起こされた「我れ善しの欲」である。


本来ならば、その者が同朋である動物の進化に対する特権と重責をもった人類であるという自覚のもと、他の生命を脅かして己の欲望のために他の生命進化の機会を奪う肉食を放擲するのが利他愛であり望ましい姿である。

敢えて厳しいことを言えば、己が助かりたいが為、あるいは己の健康の為という動機のみで菜食に転向するのは利己である。

しかし、動機としては望ましくはないが、行為としては結果的に正しい位置に立っている。

生命の同朋である動物たちをいかなる理由でも殺さない愛を実現するため、一人、二人、百人、千人、万人と肉食主義者が「投降」すればそれだけ食肉の需要は減り、結果として同朋が惨殺される悲劇は減っていくから、たとえ動機が利己であっても今のところは善しとすべきであろう。

しかし、この利己による肉食放棄は、「旧型の淘汰」や「不健康」、すなわち所詮「脅し」と「不安」による欲望の抑制であるため、脅しをしばし忘れ、不安が去ったりすると「今日は久しぶりに肉でも食うか。

たまには焼肉もいいじゃないか。なぁ!」とエプロンをかけてジュージューいわせてしまうのである。

これを翻訳すると、「少しくらい体に悪いことしたってどうってことねーよ。

俺の身体だし。別に動物のためにやってんじゃねーしな。

今日は生命進化推進者としての特権を誤用して、仲間を殺して生命進化の機会を奪ってやるか。

たまには殺しもいいじゃないか。なぁ!」

となろう。


願わくは、ベジタリアン全てが「他の生命のため」、智を啓き、慈悲の心から肉食を放棄し、これを世に訴えてもらいたいのである。シルバーバーチャンが「脅し」と「不安」をちらつかせて肉食をやめさせる手法を取らないのはこのためである。

(但し、初発は利己心を入口としても、菜食を続けるうちに、今は意識の底に眠っている神性が浮上して、利他心に目覚め、動物等の置かれた現状に対し涙し、人類の無明に恥じ入り、立ち上がることも多々あるため、利己心を指摘することの度が過ぎてはいけないのである。)


最近増加傾向にあるベジタリアン同志がインターネットや出版物で肉食放擲を世に訴えることは誠に麗しい行為である。

「我れ善し」の利己からはホームページの立ち上げや出版の労を執ってまで肉食放擲を世に訴える心は生まれ得ないからである。

そこには同朋に対する慈愛の精神が溢れているのである。

これらのベジタリアン同志の肉食主義者に対する幻滅、軽蔑、そして落胆と義憤は理解できないでもないが、決して非難、攻撃する心・想念を抱いてはならないことを重ね重ね願い上げる次第である。

その攻撃性は肉食獣を久遠に肉食獣たらしめ、草食獣にも他の肉食主義者にも想念作用を通じて宜しからざる結果を生むだけである。

ベジタリアンは「正義は我らにあり」愛のない正義を押し付けるテロ的発想をしてはならない。


折角、動物に対する慈愛の心の持ち主でありながら、慈愛の心の弱い者やそれを持たない者に対する攻撃性という悪想念の罠にスッポリ落ちてしまうのは勿体ない事この上ない。
(参考記事:『正しい事でも争う時は既に誤り』(肉食と戦争:番外編))


シルバーバーチは「特権」の正しい利用方法を次のように語っている。

『長い進化の道程のどこかの時点で、神の、というよりは法則の働きによって、動物の魂に自我意識が芽生え、やがて理性が芽生え、知性が発達してきました。
その段階で人間となり、人間は判断力というものを身につけたわけです。すなわち物事を意識的に考え、決断する能力です。

しかし実はそうした能力は全部始めから潜在していたのです。どんなに遠く遡っても、魂の奥に何らかの形で潜在していたのです。それが神の息吹で目を醒ましたわけです。
そうして神が動物に霊性の息吹を吹き込んだように、あなた方人間も動物に対して同じことが出来るのです。
人間は神の一部です。従って進化の順序の中で人間の次に位置する動物に対して、その霊性の息吹を吹き込む事ができるはずです。つまり動物との接触の中で、愛という霊的な力によって、動物の魂に自我意識を芽生えさせることが出来るのです。
その動物はその後の長い進化の道程を経て、やがて人間という頂点にまで達するわけです。愛が生命の全てのカギです。動物であろうと人間であろうと、愛は死によって何の影響も受けません。愛こそは宇宙の原動力です。全宇宙を動かし、全てを制御し、全てを統治しています。
また愛は人間を通じて他の生命へ働きかけようとします。人間同士でもそうですし、動物、植物といった人間より下等な生命でもそうです。愛があればこそ生命は進化するのです。』



想念波動の作用を理解していないと、『愛があればこそ生命は進化するのです。』のくだりを抽象的表現として素通りしてしまう恐れがある。


『(前略)そういう利己心を棄て、弱者を食いものにするようなマネをやめ、我欲や野心を生む制度を改めれば、害虫や寄生虫は発生しなくなります。』


『いいですか。大自然全体は今なお進化の過程にあるのです。

自然界のバランスは人類の行為如何(いかん)によって左右されており、人類が進化すればするほど、地上の暗黒地帯が減っていくのです。

人間の霊性の発達と自然界の現象との間には密接な関係があるのです。

人間の存在を抜きにした自然界は考えられないし、自然界を抜きにして人間の進化はありえません。』


『(人間は)神の一部として、宇宙の進化の推進者でもあり、自分自身のみならず、自分の属する国家をも支配する自然法則に影響を及ぼします。』(ここでいう国家とは地球、世界、自分を取り巻く環境一切のこと。)


『(動物の生体解剖は動機が正しければ許されるかという質問に対して)許されません。

残酷な行為がどうして正当化されますか。

苦痛を与え、悶え苦しませて、何が正義ですか。

それは私どもの教えと全く相容れません。

無抵抗の動物を実験台にすることは間違いです。

神の摂理に反した方法で手に入れた治療法では病気は治せません。

人間の病気にはそれぞれにちゃんとした治療法が用意されています。

しかしそれは動物の実験からは発見できません。』


『(動物は人類のために地上に送られてきたのかという質問に対して)そうです。

同時に人類も動物を助けるために来ているのです。』

(正確に言えば動物の「生命」進化を助けるためにであろう。


そして優良惑星人は不良惑星人や未開人類を助けるために活動している。)

宇宙間では原始星や未開星に優良惑星人が入植したり、(特に地球は優良惑星不適格者の「社会復帰のための猛反省の場」であった。)


未開人類や不良惑星人に接触するのは、進化促進のための特権行使の現実的行動なのである。


そこに誤用や乱用はない。


法則に抵触する過干渉も当然あり得ないのである。


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