〈シルバーバーチャンとシルバーバーチャンの秘書《本ブログ初登場。秘書といっても三十路を爆走中のおじさんです。》の会話です。〉
(シルバーバーチャン)ミミズを飼おう!
(秘書) ・・・は?・・・・今何と?『ミミズを飼おう』と聞こえたんですが・・・。
ならば、君の聴神経に真珠腫が出来ていたり、中耳炎になったりして聞こえが悪いと言うことはない。・・そう、ミミズを飼おうといったのだ。
・・・・し、しかし、何のために?・・まさか黒焼きにして食べるとか?!!
君は何ということを言うのだ!ベジタリアンの思考回路ではミミズを食料として捕らえるなどということがあろうハズがないではないか!
「僕らはみんな生きている〜♪(長いので略)みんな、生きているんだ、友達な〜ん〜だぁ〜♪」と幼稚園か保育園か小学校か知らんが歌わされただろう。その友達な〜ん〜だぁ〜のミミズに対して君は食べるという発想をするのか!なんと野蛮な!共(友)食いじゃないか!
・・・いや、でも世間ではもっと大きな牛や豚や鳥や魚なんか、殺すと血ぃ吹いたりする生き物も当たり前に食べてますよ。だから、ミミズなんか血らしい血もでないし、カリッとから揚げとかミンチとかにして『たんぱく質豊富ぅ!』とか言っちゃって食べるのかなと・・・。(*実際にはミミズも出血します。)
呆れたもんだな、全く。牛、豚、鳥まで食うのが当たり前とは・・。
まあ、しかし、君の今の発言であの歌の隠された意図が少し見えた気がしたが・・。
・・・・と、言いますと?
あの歌にはオケラやアメンボウやミミズは出てくるが、牛、豚、鳥、魚は出てこないということに気が付かないか?歌詞は三番まであるが、二番にはトンボ、カエル、ミツバチ、三番にだってスズメ、イナゴ、カゲロウがでてくるだけで、牛、豚、鳥、魚は出てこないだろ。
・・・そう言われればそうですね?なぜでしょうか?
牛、豚、鳥、魚は人間が日常的に食べる「食料」としている動物達で、オケラやアメンボウやミミズを日常的に捕って食べるヤツはあまりいないだろう。イナゴを佃煮にしたり、スズメの丸焼きはあるがあまり日常的に食卓に上がってくるもんじゃない。牛、豚、鳥、魚を常食するそんな’一般社会’の中で、豚も牛も鳥も魚も「みんな、みんな生きているんだ友達な〜ん〜だぁ〜♪」と子供たちに歌わせれば、帰宅してその日の夕食に友達の死体が皿に乗ってくることに、真っ白な子供は戸惑うだろう。だから、あの歌は敢えて牛、豚、鳥、魚を歌詞から外してあるのだと穿った見方が出来ないこともないぞ。
・・・・確かに。「友達な〜ん〜だ〜♪」と歌った端(はな)から、友達の死体が出てきたら子供は傷つきますわなぁ。その上に’優しいママ’に『そのお肉(=その友達の死体)を食べなさい。食べない子は悪い子だよ!』と迫られちゃぁ、学校とかで歌った事と現実生活との板ばさみになって、子供なりに苦しみますわなぁ。
本当の教育はメルヘンチックな’お優しい絵本’を読ませたり、歯が浮くような奇麗事を歌わせることじゃないんだな。それはそれでやってもいいが、ウチに帰ってからの実地が本当の教育なんだ。幾ら本や先生がキレイな話をしたところで、現実生活である家庭で反対のことを平気でやっていれば、子供の心には、学校と家庭は別の世界という認識が無意識にも生まれるのさ。学校という’特殊な空間’は社会や家庭という’現実の空間’とは別のことという認識が生まれるんだな。学校は学校であって、’学校用の顔’’学校用の作法’で学校では立ち居振舞いをするわけだ。その両者の矛盾をひき起こさないために、普通の状況じゃぁ食べたりしない生き物だけを’友達’として意識して作詞したに違いないのさ。
こうして地球の子供はみんな友喰い教育を施されて、友達を殺して食べている狂気に気付かずにいるのさ。
・・・・なるほどぉ。あの歌は実は人間のエゴを包み隠した歌だったんですね。てっきり仲良しこよしの平和な歌かと思ってましたよ。
あの歌でも牛や豚や鳥や魚も友達な〜ん〜だ〜♪と歌わせるべきなんだ。子供の頃からの教育が大事なんだよ。大人になってからでは苦し紛れに『友達だけど・・・、人が生きていくには仕方がないから食べていいのだ』とか平気で言うようになる。(生きていくために仕方ない?では、ビーガンベジはどうやって生きているというのだろうかね。)
あの歌も牛や豚や鳥や魚を敢えて歌詞から外すなどという小知恵、浅知恵を働かさないで、「友達だ!」と言い切って、高らかに歌わせたらいいのだよ。歌に限らず、そういう教育が二十年も続けば、人口の八割はベジタリアンになるだろう。小さい頃から友達を食べるなんて野蛮なことをしないのは当然だとして育った子供が社会に出てきて需要をつくるのだから、『友達を殺せ!その死体を食わせろ!』という需要がなければ、供給もなくなる。商売にならなきゃ、誰も友達を殺しゃしないさ。それでも肉を食いたがる連中は肉食主義者として肩身の狭い思いをするのさ。菜食主義という言葉がなくなって、肉食主義という言葉がクローズアップされるのさ。それは友達の肉を喰う狂気のほうが特殊で異常な事とする社会通念ということさ。
現在はこの反対だけどね。つまり友達を殺して喰うことが当たり前な世の中ってわけさ。牛、豚、鳥、魚を歌詞から外して友達じゃないと歌わせる学校やその歌の通り友達じゃないので殺して食っちまえとする家庭の足並みをそろえた’素晴らしい狂育’のオカゲでな。
・・・・・でも、「ミミズだってオケラだって」って歌ってますから、牛や豚や鳥や魚も友達っていう意味がこの歌詞にはあるんじゃないですか?意図的に牛や豚や鳥や魚を歌詞から外したとは思えませんが。
ちゃんと言葉のニュアンスを掴める子供達ばかりならな。事実、君が鼻水を垂らして駆けずり回ってた子供の頃、この歌を聴いて『ミミズだって友達なんだから、牛、豚、鳥、魚もみんなみんな友達だ!』なんて思ったかい?そして『友達を食べてる僕って野蛮!』なんて思ったかい?
・・・・いいえ、その時は思っても見ませんでした。
そうして君も大人になったんだろう?君は途中でその狂気に気付いたからそうしてベジになれたんだろうが、大半の人々は気付かずにムシャムシャと友達の死体を食べるんだ。脂肪が喰い込んだ、血で赤々とした肉、つまり友達の死体を見て、涎(よだれ)を垂らすんだよ。
「オケラだって友達なんだ」って表現されているが、「だって」の意味をちゃんと汲み取っていると言えるだろうか?ちゃんと理解しているなら牛や豚や鳥や魚は言うまでもなく友達なんだろ?オケラよりももっと友達なんだろう?・・・だったら、どうしてその友達を殺した死体の破片をみて涎を流す?友達だと思ってないからだろう?食料だと思っているからだろう?反対にどうしてオケラを見て涎を流さない?食料だと思っていないからだろう?「だって」の意味が台無しじゃないか。「だって」の意味をちゃんと汲み取れていない証拠さ。「オケラだって」の意味まで汲み取っていないから、「オケラですら友達なんだからそれ以上にもっと友達である牛、豚、鳥、魚」であるにもかかわらず、その死体を見て涎を流して、むしゃぶりつくんじゃないか。
「オケラだって」といくら歌詞にしたところで、直接的に牛、豚、鳥、魚は友達だ!!って歌い込まなきゃ読解力がまだ低い子供の頭と心には響かないんだよ。
言葉というのは微妙で大事なんだ。いま仮に’パーセノシッサスアシボクビンゴ’という名の架空の植物を想定してみよう。そして『春なのにみんな大好きパーセノシッサスアシボクビンゴ』と言ってみてくれ。
・・・・パーセノシッサスアシボクビンゴ・・ですか?春なのにみんな大好きパーセノシッサスアシボクビンゴ・・・。はい、言いましたよ。
では、パーセノシッサスアシボクビンゴはいつ咲く?
・・・・春ですか?
パーセノシッサスアシボクビンゴが咲くのは春以外の季節だよ。
えっ?どうして?・・・あっ・・春なのに・・でしたね。
だろっ。 『オケラだって』と聞いたり言ったりして、「じゃあ牛、豚、鳥、魚はなおさらだねー!」なんて思う子供がほとんどいないわけさ。
う〜ん、・・・・。
ところで、シルバーバーチャン。『ミミズを飼おう』というのは?
ああ、そうだ。忘れるところだったよ。パーセノシッサスアシボクビンゴ!
・・・・それはもういいですから!
ミミズを飼う!それが今日の本題だ。今日はその「友達」に働いてもらう話なんだ。
・・・・ミミズを働かせるですって?まさか!カネ稼いでくるわけでもあるまいし・・。
どうして君は働くというと直ぐにカネに直結させるのかなぁ。働くというのはな、「傍(はた)を楽(らく)にする」から働くというんだ。何もカネ儲けが働くことではないだろうが。貨幣経済システムで運営されていない社会では、お金が無いんだよ。お金がそもそもない社会だから働いてもお金はもらえないよ。君がもしそういう社会の一員になったら、そこでは働かないのかい?シルバーバーチャンは働くという事の本質について言っているのだよ。
・・・はいはい解りましたよ。それで?ミミズが何を楽にしてくれるんですか?
ズバリ、ごみ処理だよ。環境保全は家庭からというだろう。家庭からの排水や生ゴミ、紙ゴミは毎日排出され、その量は半端じゃない。地方自治体もゴミの焼却処理に日々追われているんだ。処理施設の建設とその後の維持管理にも莫大な費用(税金)が必要なんだ。処理燃料費(税金)もかかる、人手(労務費)もかかる、収集運搬の他、実に様々な経費がかかる。大気も汚染するし、焼却した灰の処理もなかなか難儀だ。
もし、家庭から、水分を含んだ燃えにくい生ゴミの殆どが排出されなくなったらどうだ?こうした経費は余計なものとなるだろ?そうしたら他に回して必要なお金を本当に必要としている人々の為に有効に使えばいいんだ。
・・・・それは地方財政も困っている人もすごく楽にしますよね。あっ、これが傍楽(はたらく)ってことですよね。しかも(理屈では)税金減となって自分に還ってきますよね。
かといって、都市の生活環境じゃ、だれもが庭を持っているわけじゃないしな。庭があっても毎日毎日庭のあちこちをボコボコと穴だらけにして生ゴミを埋めるわけにもいかんだろう。
・・・・・じゃあ、どうすれば?
ミミズだよ。ミミズ。ミミズに働いてもらうんだよ。
・・・そこでだ、君にはあるものを製作して欲しいのだが・・、いやなに、簡単な日曜大工程度の事さ。ミミズが生ゴミや紙ゴミを食べる「処理工場」を’建設’してもらいたいのだよ。
・・・・日曜大工でできると言いながら、処理工場とは、これまた大袈裟ですね。
設計図はこれから作成するのだが、まずは何をどうしたらミミズでゴミ処理(生ゴミ、紙ゴミから庭の落ち葉や髪の毛まで)できるか簡単に説明しておこう。
次の図は、色々方式があるミミズ箱のうちの一つの案だ。マウスじゃ自由が利かず、上手くは書けなかったが説明には充分だろう。
この図をクリックすると拡大図が表示される。
Aはただのフレームで底板はない。BとCの底板は、ミミズが通れるぐらいに網状になっている。まあ、ザルのようなものだ。
@ 生ゴミを投入する。Aはゴミが溢れないようにするためのフレームだ。B、Cにはミミズが生活できるようなヤシの繊維とか土とかを混ぜてある。
A しばらくすると生ゴミはミミズに食べられて堆肥化してしまう。ミミズが生ゴミを食べて糞をするのだよ。この糞、ナント脱臭効果があって、クサいどころか他の臭いものを脱臭する優れものだ。こうして生ゴミをポイポイ放り込む。これを数週間続ける。
B Aでミミズがゴミを食べまくった結果、かなり堆肥化が進んだBの木箱を下の段に移す。BとCを入れ替えた図がBだ。
C 上段となったCの木箱に生ゴミを入れる。するとミミズは餌を求めて上段となったCの木箱に網目を通って移動する。
@’ ミミズとバクテリアの共同作業ですっかり良質の堆肥となったBの木箱にはミミズは殆どいなくなり、Cの木箱でまた生ゴミを食べまくって堆肥化を進める。
@’で出来た土は無害、無臭の極めて良質な肥料なので、家庭菜園や庭の果樹や花木に与えれば頗(すこぶ)る調子が良いのだ。
実際には箱が二段では不足と思われ、三段、四段あったほうがよいが、図解のための原理としてはこれでよいはずだ。
住所、氏名、その他の個人情報が記載された郵便物や書類も喜んで食べて堆肥処理してくれるので安心というわけだ。
ちなみに処理量に関して言うと、ミミズはその体重の半分に相当するゴミを一日に処理するので、1kgのミミズで500gの生ゴミを処理することができる。それにミミズは殖えるんだな。(しかし、その容器の容積に比例して繁殖するため、容器からミミズが溢れるほど殖え、容器外にウジャウジャ出てくるホラー映画のような一コマを思い浮かべて、夜間夢にうなされる必要もない。)
ミミズの箱を室内に設置しても来客は気付かないほど臭わないというから驚きだ。
電気も不要、酵素や菌を投入する必要もなく、お金がかからない。無臭、無音、安全で、環境に優しく、極めて良質の堆肥が取れる。ミミズは毒をもっていないし、人に噛み付いきもしないし、文句も言わない。いい事尽くめだ。
外から侵入する他の虫(特にアメリカミズアブ)などに気をつけたり、箱の温度、湿度管理や設置場所など気をつけることもあるが、難しいことではない。
まあ詳しくは書籍を手に入れて勉強したり、ネット上でも関連サイトがあるので調べてみてくれたまえ。ミミズコンポストなどというキーワードで検索すると沢山ヒットしてくる。
このミミズの箱は様々なタイプがある。『キャノワーム』という商品名で有名な市販のものから自作のものまで色々だ。さっき言った箱を入れ替える方式はこのキャノワームと同じ理屈だ。
自作のミミズ箱には底板の網がないものもある。底板が無い替わりに、ロープが張ってある大容量の箱で堆肥は常に一番下から取り出すタイプ。「底なし」で堆肥など中身が落ちてこないのかと思うが、ミミズ床(とこ)は単に土が入っているだけでなく、ヤシの繊維などを入れるからロープに引っかかって落ちてこない。このヤシの繊維などもいずれは堆肥になって固まって何もしなければ落ちてこない。取り出すときは道具を使ってカリカリと掻き出せばボロボロと落ちてくるんだ。メンテナンスはこのタイプが一番楽そうだ。ま、色々タイプはあるようだね。
ちなみにシルバーバーチャンが取り寄せた書籍はコレだ。
←click 【ブラウザの「戻る」ボタンをクリックして戻ってきてね。】
・・・・うっ、いやな予感!
まあ、後は君がよく研究して最もいいと思った方式を採用して作ってくれたまえ。製作は君に任せるよ。
・・・・押し付けぇ・・、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
シルバーバーチャンは今日から当分の間スキーに行って留守にするので後はよろしく頼むよ。
・・・・・(こんなことだろうと思ったよ。傍(はた)楽ぅ?・・・これって、傍(はた)迷惑っていうんじゃないの?)
何か言ったか?
・・・・いいえ、別に。
まあ、メンテナンスが一番楽で、ランニングコストがゼロかゼロに等しく、イニシャルコストも廉価に済めば言うことはない。完成したら報告してくれたまえ。このブログに載せてあげよう。どうしても作れないと音をあげるなら、市販のものを買ってもいいがそれは最終手段にしてくれたまえ。
・・・・何が何でもやる気なんですね?ミミズでゴミ処理。
当たり前だよ。傍楽ために、君が傍楽んだよ。
・・・じゃあ、シルバーバーチャンは?
だから、今からスキーに。では、留守中、確りと頼んだよ。
ああ、そうそう。出来た堆肥で家庭菜園もやるからそのつもりで。プランターで出来る家庭菜園をね。良質な堆肥で作った無農薬野菜を食べて、野菜クズをミミズが食べて、ミミズが作った良質な堆肥でまた野菜をつくって・・・と、クルクル循環させるのさ。このミミズが作った堆肥で連作障害も防げるから、同じプランターで同じ種類の野菜を連続して作っても問題はないんだよ。
〈そういって、シルバーバーチャンはスキーに出かけて行きました。〉
・・・・・・・・・・・・。友達な〜ん〜だ〜・・・。
*******以上、登場人物二名の会話進行による説明というコテコテの古典的手法を採用しました。全然面白くありませんでした。二度とやりません。勘弁してください。*******
(ミミズのゴミ処理箱兼良質の堆肥採取箱の完成と実働は4月中旬を予定しています。)
